沈黙の海(2-18)

沈黙の海(2-18)

2階から1階に下るエスカレーターの手前右手にある何も入っていない水槽です。生物は入っていませんが実は深いメッセージが込められています。

沈黙の海(2-18)

沈黙の海

青い海 なにもいない

もう耳をふさぎたいほど

生きものたちの歌が聞こえていた海

それが いつのまにか、 なにも聞こえない

青い海

 

人間という生きものが

自分たちだけのことしか考えない

そんな毎日が続いているうち

生きものたちの歌がひとつ消え

ふたつ消えて

それが いつのまにか なにも聞こえない

青い 沈黙の海

 

そんな海を子どもたちに残さないために

わたしたちは 何をしたらいいのだろう?

 

「沈黙の海」という生きものが何も入っていない水槽です。

 

時折、真っ青な水槽に泡だけが立ち上がっては消えていきます。

 

添えられている詩は
初代館長 吉田啓正氏の詩で
「人間が勝手なことばかりしていると
いつか海に何もいなくなる日がくる」
というメッセージが込められているそうです。

 

素晴らしい鹿児島の海が「沈黙の海」とならないように
何をしたらよいかを考えるきっかけにしてほしいという
水族館からのメッセージ水槽だそうです。